夜と霧
◯きっかけ
・世界ではUkraineの悲劇にみまわれ、自身や子ども達が極限状態に陥った時にどうすればよいか思案するために読んだ。
☆箴言
133 なにかが待っているという希望が死の淵での光だった
61 人は、この世にもはやなにも残されていなくても、心の奥底で愛する人の面影に思いをこらせば、
ほんのいっときにせよ至福の境地になれるということを、わたしは理解したのだ
122 強制収容所ではたいていのヒトが、今に見ていろ、わたしの真価を発揮できるときがくる、と信じていた
けれども現実には、人間の真価は収容所生活でこそ発揮されたのだ
113 苦悩と、そして死があってこそ、人間という存在ははじめて完全なものになるのだ
128 この収容所は1944年のクリスマスと1945年の新年のあいだの週に、かつてないほど大量の死者を出したのだ
これは、医長の見解によると、過酷さを増した労働条件からも、悪化した食料事情からも、
気候の変化からも、あるいは新たにひろまった伝染性の疾患からも説明がつかない
むしろこの大量死の原因は、多くの被収容者が、クリスマスには家に帰れるという、
ありきたりの素朴な希望にすがっていたことに求められる、というのだ
◇示唆-感想
・欲望に克つ精神性や幸せを最大限に伝える人間性を鍛え、悲劇をくりかえさないことへ繋げる
・子ども達に本書を‘一生に(一度読んでほしい)一冊のお願い’として、本書をすすめる
-これまでの38年間で読んできた数万ページの読書の果てにこの本が待ってくれていたことに驚嘆
子ども達に‘一生に(一度読んでほしい)一冊のお願い’として、この本を薦めた
奇しくも39回の誕生日にこの本を手に取り、(自分で自分に買った)人生最高のbirthday presentになった