サピエンス全史(下)
『私たちは何を望みたいのか?』という珠玉の問いに出逢えただけでも本書を購入した価値があった。
各界で絶賛されていたが本屋で立ち読みする度にその難解さから購入は控えていた。。しかし、『本を読む人だけが手にするもの』において著者の藤原さんの以下文を読み、子ども達への資産にもなるかと思い購入。
もし中高生に2冊だけ、3年ずつかけて学ぶ教科書を挙げよと言われたら、私は躊躇なく『サピエンス全史』と『ホモ・デウス』を推すだろう。結論からすると、グローバルなネットワーク社会とAIと生物工学が結びついて、人間はますます判断をそちらに委ねるようになると、やがて人間の意味が消える。
しかしかし、、私自身の“読む姿勢やTheme設定”の問題からか、購入から1年経っても“あとがき”や要所のみしか読めていない。。それであっても冒頭の問いにあたり、一つの答えを自己啓発的に見い出せたのは素晴らしい読書体験であった。現在私が保有する300冊の中でも‘座右の書になりうる本は人生の要所要所で何度も読み返す’という感覚を読む度に感じさせてくれる稀有な一冊。
最後に、冒頭の問いに対する私の(現時点での)回答は以下。
望むのは、幸福。ただし、そのために辛い“人生のタスク”に臨んでいく。